2012年8月18日土曜日

しずくのあいだに吹く風

夏の風物詩、にわか雨というか、
近年ではにわか雨どころかアジアのスコールの様な装いを見せている
夕立。

結構この急な どしゃぶりの匂いが好きだったりする私。

これって一部のマニアだったりするのかしら。


1分前までカラカラに乾いていた地面があっという間にドット柄に変わり
息もつく間もなく水が地面を叩き、
水溜りが出来ていくあの様が夏を感じて何故か好き。

そして他に何も聞こえないくらいに雨音が時を埋めていく。
シャーーーーっと音を立てて走り去る自動車。

時折ズッシャーーーーーーンンン!!!!!と
まるで電源挿したまま地上にスピーカーを、ハデに落したかの様な音と光を放つ雷。

雨はお構いなしに殴り降り続ける 。



特に家の窓から 降り出した雨の匂いを感じるのが好き。


バーーーーっと降った雨 の間から差し込む風。
地上を湿らせていく一滴一滴の雫。



ふと、音が静まり一息つく余裕が生まれ、辺りを見渡すと 
一片の青空。差し込むやわらかい光。
雨は弱まり 響く電車の音。

滴り落ちる雨しずくをしぼりながら歩く人。


夏が終わる。